都会と田舎のあいだ

茨城県稲敷市での生活日記

特別お題「青春の一冊」~東京少女~

特別お題「青春の一冊」 with P+D MAGAZINE
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高校3年生の夏の初めに何となく買った本が、

『東京少女』だった。

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<あらすじ>高校生の未歩は、母と二人暮し。亡き父の思い出を引きずる未歩は、母から突然、再婚相手を紹介されて動揺する。そんなとき、ふとしたアクシデントが元で未歩はケータイを失くしてしまう。その夜、未歩は自分のケータイに電話をすると、電話に出たのは100年前、明治時代の青年・時次郎だった。互いにとまどいつつも、次第に惹かれあっていく二人。しかし、「別れ」のときは確実に近づいていた…。百年の時を隔てた恋物語。 

(「BOOK」データベースより)

 

携帯小説のようで在り来たりの話しだけど、
当時の私には「舞姫」や「塩狩峠」、「こころ」「いちご同盟」

などの純文学的な恋愛小説よりシックリきた。

 

当時、友達以上恋人未満の大親友の男友達がいた。

私は、彼と一緒にいる時間がとても好きだった。

お昼はいつも一緒で、放課後の外出もいつも一緒。

付き合うとか付き合わないとかじゃなくて、

一緒にいれればいいという学生ならではの青春だった気がする。

そんな彼に「面白いから読んでみて!」と渡した本が東京少女だった。

 

その年の夏に、毎年文化祭の出し物で学年ごとの創作演劇があった。
たまたまこの本に良く似た創作演劇が作られることになった。
劇の主役に彼が選ばれ、

「自分で主人公の名前をつけていいて言われたから時次郎にしたよ!」

と笑顔で言ってすごく喜んでいたのを覚えている。

 

東京少女は、そんな私にとっての「青春の一冊」